Birds on Bikes。
感謝祭(Thanksgiving)にはつき物の七面鳥(turkey)。
その昔、北米大陸にやって来て早々の厳冬に震えた清教徒たちは、インディアンに救われました。翌冬の収穫を前に、彼らに、そして神に感謝したのが、サンクスギビングのきっかけ。
(それなら、もっとちゃんと後々まで、インディアンに感謝し続ければよかったのに…と、今日は少々ブラックAZSS。)
アメリカでは11月の第4週の木曜日で、週末にかけて4連休となることが多いようです。クリスマスと並ぶ大きな行事で、実家へ帰る人々で、空港が一番混む日と言われています。
さて、アメリカで、「家族(という暖かいもの)」「感謝」と出てくれば、直後に続くのは「寄付」。
Birds on Bikesとはターキーを寄付するイベントで、主催は、「アリゾナ改造バイク協会」という訳でよいのか、
Modified Motorcycle Association of Arizonaです。今年は18日の日曜日でした。毎年、当日夕方のニュースで流れる、大きなターキーをくくりつけて走るバイカーの映像は、ちょっとした風物詩です。(ご安心ください、バイクにくくりつけられるターキーはもちろん冷凍です。)
さて、ということで、続けてPhoenix周辺地域の寄付事情をご紹介しようと思います。
- 寄付が世帯収入に占める割合は4.6%(中間値)。
- 1世帯の年間寄付額は$2,445ドル(中間値)(都市部としては全米22位の数字)。
- 平均では、収入が$50,000~$75,000の世帯で7.6%、$100,000以上では4.2%。
- 因みに、全米では、ユタ州の寄付額が多く(州全体では世帯収入の10%を越える割合)、
これは、宗教(団体)への寄付が多いためだと推測されます。
多額納税者が住む地域で、寄付金合計額が多いのは想像がつきますが、小額納税者が住む地域のほうが、収入に対する寄付の割合が多いということも多々あり、これは、間近に、寄付が必要な誰かの状況を目にしているということが理由のようです。
統計には数字のトリックがつきもので、全米何位などの数字は、それが合計額なのか、平均額なのか、中間額なのかでも変わってくるでしょう。そして、アリゾナでは、税額控除となる寄付があるため、それも純粋に寄付と扱ってよいのかなどの議論があるようです。また、全世帯が寄付をしているということでもなく、成人男女の半数を少し超える人(56%)が、寄付をした世帯に属しているという統計も出ています。
アメリカの寄付はキリスト教を基に育ってきたものですが、もう一つのキーワードは、政府に頼らない「自助」という精神なのだろうと思います。