知る人ぞ知る(だから知らない人は知らない)、Speedworldがトラブル真っ只中。
スピードワールドとは、アリゾナのPhoenix近郊にあるMotocross Parkです。広さは320エーカー(東京ドーム27個分)の、一般参加多数有りの51年の歴史を誇るレース場。MXあり、ドラッグ(レース)あり、サンド(砂)・ドラッグあり、マッド(泥)・ボグ(mud bogs, 別名mud racings, mud drags)あり、オフロードあり、何でも来い。そして、それは、日本のドラッグ界で、輝いてきた・今、輝く・これからも輝く(継続の現在完了形、現在形、未来形すべて込み)重松健さんがMMI時代に初走りをした場所。
さて、そのSpeedwayのトラブルの相手は、管轄お役所、マリコパ郡です。
マリコパ(以下マ)
「あんたら拡大しとるけど、その許可、とっとらんだがね。」
スピードワールド(以下ス)
「とっとるわい」
マの主張その1
「い~や、とっとらん。わしらもな、1961年にあんたらが最初に出した申請書は失くしてしもうたが、ちゃんと拡大申請は出してもらわんと困るだで。」
スの主張その1
「そんなわけない。」
マの主張その2
「あんな、1961年の申請書を見っけたで。そしたら、あんたらその申請も間違っとっただがや。ちゃんとしてもらわな困るだで。」
スの主張その2「そんなわけない」
マの主張その3「そんなわけある」
スの主張その3「そんなわけない」
マの主張その4「そんなわけある」
スの主張その4「そんなわけない」
..............(延々続く)............そして6年。
昨日、6月15日。会場をシャットダウンするようにという御達しに、「このトラブル解決のため、既に200,000万ドルを費やした、自発的に閉めるつもりはない」と今後もレース開催を続ける意向のSpeedworld側。彼らの強みは、全米規模のレースも行われ、それが如何に地域振興に役立っているか。しかし、モータースポーツに関与しない住民にとっては、埃、交通など、何らかの負要素が主張されてもおかしくはない状況。
Speedworldは閉じてほしくない、しかし、もし本当に200,000ドルを使ったなと言うなら、むしろごたごた言わず規則に遵守する術もあったはず、しかしその術がとられていないとなれば、何らかの何か(って曖昧過ぎ)が垣間見えてきそうな気も致しますし、
とは言え、最終的には見つけたとは言え、お役所の書類紛失っぷりもさすがアメリカ(さすがってのもあれですが、思わず「天晴れ」とも言ってしまいそうな閉口方向のアメリカらしさ)、
そしてしかも、その土地のオーナーは、そもそもアリゾナ州(一部門)というのが、今日の話の落ちです(落ちの段差が小さくてすみません)。
今日の話題とは関係ありませんが、オマケ写真は、こういうヘルメット。
こういうヘルメットは日本にもあるんでしょうか?と思いながら掲載していますが、やっぱり、きっとあるんでしょうね。