Thursday, February 14, 2013

痩せた狼

Phoenixでもときおり見かけるコヨーテ。風体風貌は、痩せた狼のよう。こんな小さな写真では、狼だか犬だかコヨーテだか、わかりませんが。

英語でのスペルは"coyote"です。

発音は「カイオウテ(ィ)」で、「カイオリ」とも聞こえます。大先生(あっ、Googleですね)に、「コヨーテがカイオリに聞こえる」でおうかがいをたててみたところ、8件、ヒットしました。

Coyote。

まず、"coy"部分。これが「コイ」ではなく、「カイ」。続く"o"は、「オウ」。そして、問題の"te"。

"T"は、私たちにとっては(「私たち」なんて書いてますが、いいですね、皆さんも入れていいですね?)、圧倒的にタ行の発音ですが、米語の言葉の中での発音では、きっちりタ行で発音されるわけではありません。

Teacherやtakeなどのように、一文字目に"t"があれば、ハッキリ聞こえる"t"行の発音(ティーチャーのティー、テイクのテ)で、タ行に近いと言えますが(ティーがタ行かはさておき)、justやmustなどのように文末に来たときは、「ジャスト」や「マスト」の「ト」ではなく、「ト(to)」から"o"をとったような、無声音のような発音に聞こえます。

そして、更に、"t"の後ろに母音(発音記号を入力できないのでアルファベットで代用するなら、a, e, i, o, u)が来るときは、その"t"は、"L"と"D"の中間のような音で発音されています。

そうです!

この長ったらしい話の最後の"t"が、coyoteの"t"なのです!

と、「!」を連発しておりますが、まぁ聞いてください。アリゾナのアイスホッケーチームの話を。


アリゾナのアイスホッケーチームの名は、その"Coyote"。と、書けば、オチは想像がついてしまうかもしれませんが、そのオチとは、スポーツ・ニュースで連発される「カイオリ」を、"Coyote"という地元チームの、有名人気中心選手の名だとスッカリ思い込んでいたことです。真実(大げさだってば)を知り、そう言われてみれば、無意識ながらも、「何か変だろ」感が、徐々に徐々に確かにわきあがってきてはおりました。「何か変だろ」感……、確かに変だ。





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