Friday, December 30, 2011

蜘蛛続きということで

まったくもって唐突な話題ではありますが、日本では「謎解きはディナーの後で」という小説&ドラマが流行った模様。アメリカにもバイクにも関係のない話題で恐縮ですが、タイトルを聞き、そのパターン知ってる!と叫んだ作品は、アイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」 という短編集。

お決まりメンバーの会食中に謎話が出て、賢い彼らが誰も解決できないその謎を、食事を給仕していたヘンリーが、食後にさらりと鮮やかに解き明かすというパターンもの。

今でも鮮明にぼんやり(どっちだ)覚えている一編は、「会心の笑み」。
『長年の事業パートナーAとBが袂を分かつ、オフィスを去る日にBは何かを盗んでいく、それはBの去り際の会心の笑みを見れば歴然、しかし、何を盗られたのかがわからず、苦悩するA、いったい盗られたものは?』という謎に、可能性のある盗難物を挙げていくメンバー。しかし、どれも違うとAは言う。そして、ヘンリーが出した答え……、Aはそれ以来心の平安が失われたわけで、「Bが盗んだものはAの心の安心です」と、喝破するのです。 (あっ、ネタばらしてます。)

年末のどさくさにまぎれ、今日は読書感想文ポストでした。

30日、洗車屋さんは大混雑。お店はクリスマスプレゼントの返品で賑わい、町はざわざわ。アリゾナも新年を迎える態勢となってきました。


*科学者でもあったアシモフは、SF作家、ミステリー作家としても活躍しました。SF作品の有名どころは「ミクロの決死圏」。そして、そのアイデアにグラッと来るのは、「夜来たる」。太陽が複数ある世界で数千年ぶりにやって来る夜のお話です。*

*ギフトレシート:通常のレシートと共に発行してもらうことができ、ギフトと一緒に渡したりします。金額は入っていません。プレゼントをもらった人が自由に返品・交換できるためのものです。*

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